バイアグラの成分作用

男性勃起不全(ED=Erectile Dysfunction)の治療薬バイアグラの有効成分はシルデナフィルです。バイアグラに含まれるシルデナフィルは、人間の体内にある勃起を抑制する酵素(5-ホスホジエステラーゼ:PDE-5)の働きを阻害する成分。性的刺激による勃起を補助する薬となっています。日本で認可されているバイアグラのシルデナフィルの含有量は、25mgと50mgのみです。

料金(税込み)
バイアグラ50mg(シルデナフィル)1錠 650円

バイアグラの副作用

PDE5 阻害作用のある勃起不全治療薬のバイアグラの副作用で多い症状は次の通りです。

副作用の症状 発言症例率
ほてり 10.19%
高血圧 1.27%
潮紅 1.89%
頭痛 12.74%
昏迷 1.91%

上記の他にも動悸やめまい、消化不良など様々な副作用があります。 副作用は一過性のものであるため、薬の効き目がなくなる服用後4~5時間後には副作用も軽減されるため、過度の心配は無用です。バイアグラの服用は1日1回、25mg~50㎎と決められており、用法・容量を守ることが副作用を予防するためにも重要です。 バイアグラの主成分であるシルデナフィルには、血管拡張により血流を改善する作用があります。そのため、同じように服用の際には併用禁忌の薬に注意が必要。 硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)を併用することにより、降圧作用が増強して血圧を過度に下降させ、結果的に重篤な症状に陥ることがあります。受診の際には、服用中の医薬品について医師に報告することが重要です。 飲酒は緊張を解きほぐす効果があり、バイアグラの効き目を促進させる働きがあります。ただし、アルコールを摂取することでバイアグラの効果とあいまって過度な血圧低下が起こり、めまいやふらつきなどの副作用を起こす危険があります。 過度の飲酒は、脳からの神経伝達が悪くなり勃起力自体も低下します。バイアグラの効果がなくなる可能性もあるため、特に酒に弱い人は飲酒を控えるべきです。

  1. 硝酸剤、一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)を使用中
  2. 今までにバイアグラを服用して過敏症(アレルギー)を起こしたことがある
  3. 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方
  4. 重度の肝機能障害のある方
  5. 低血圧の患者(血圧<90/50 mmHg)又は治療による管理がなされていない高血圧の患者(安静時収縮期血圧>170 mmHg 又は安静時拡張期血圧>100 mmHg)
  6. 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近 6 ヵ月以内にある方
  7. 網膜色素変性症の方
  8. アミオダロン塩酸塩(経口剤)を使用中の方

上記の他にも内臓に疾患のある場合は服用に注意が必要となります。初めて使用する場合には医師へ相談することが必要です。

バイアグラの効き目

バイアグラは、服用後40分~1時間程度で体内に吸収され始め、5時間程度は効果が持続します。 主要成分シルデナフィルの効き目を十分に得るには、性交の1時間前に服用するのがおすすめです。 バイアグラは食事の影響は受けにくいとされていますが、空腹時に服用するのが理想的です。食後よりも食前に飲むことで最も薬の効き目が現れやすくなります。 食事の内容だけでなく量にも注意し、食後の服用であれば2~3時間くらい空ける必要があります。

購入の注意点

国内承認済みの先発バイアグラやジェネリックを国内の通販サイトで購入することはできません。処方せん医薬品であるため、服用には医師の診察が不可欠となります。

ジェネリック

バイアグラには国内で認可されているジェネリックが多数存在しています。
先発ED治療薬バイアグラの特許期間は最終的に2014年5月13日に満了。 その後、2014年5月26日に国内初のバイアグラのジェネリックが東和薬品株式会社から発売開始されました。それ以来も相次いで製薬会社がバイアグラジェネリックを製造販売しています。
ほとんどのバイアグラジェネリックは先発の錠剤と同じく水で飲むタイプとなっていますが、いち早く登場した東和薬品のジェネリックは水なしでも服用可能です。
バイアグラの先発とジェネリックの安全性や信頼性については同じといえます。先発の特許期間中に効果や安全性が十分に確認されており、同じ有効成分のシルデナフィルが使用されていること、国の承認を受けていることがその理由となります。
個人輸入で購入できる海外製のバイアグラジェネリックで多く出回っているものにカマグラがあります。インドのアジャンタ・ファーマ社が製造販売しているジェネリックですが、日本では未承認となっています。
国内承認済みの医薬品であれば、万が一健康被害が生じた時に治療の一部を救済してくれる医薬品副作用被害救済制度(参照:Pmda 独立行政法人医薬品医療機器総合機構資料)が適用されます。ただしカマグラは対象外となるため、個人輸入でバイアグラジェネリックを購入するのはおすすめできません。