ペインクリニック外科
Pain Management

疼痛のコントロールに対しては、非侵襲的(処置時に痛みを伴わない)な治療から、開始していくことが一般的です。当院では、基本的に薬の内服によるアプローチから開始し、必要時に以下に挙げるような処置を行っていきます。
また、以下の処置に関しては木曜日での対応になります。最初から処置を希望される方に関しては、木曜日でのご予約をお願いいたします。
当院で行える処置
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ブロック注射
ブロック注射は、慢性的な痛みを緩和するために用いられる治療方法です。腰痛や神経痛、特に坐骨神経痛や椎間板ヘルニアの症状を軽減するために使用されます。この治療では、痛みを引き起こす神経周辺に局所麻酔薬を注射し、痛みの信号を一時的に遮断します。
適応になる疾患- 神経痛
- 椎間板ヘルニア
- 腰痛症
- 頸椎症
- 変形性関節症
- 三叉神経痛
- 顔面神経麻痺
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ハイドロリリース
ハイドロリリースは、筋膜や神経の癒着を解放するために生理食塩水を注入する手技です。筋膜や神経の間にある癒着を物理的に分離し、組織の柔軟性を回復させることを目的としています。生理食塩水の注入によって、組織間の摩擦が減少し、痛みや不快感の軽減が期待されます。
適応になる疾患- 筋筋膜性疼痛症候群
- 肩こり
- 外側上顆炎
- 内側上顆炎
- 腱鞘炎
- 筋肉の慢性疼痛(特に筋膜性の痛み)
費用について
ハイドロリリースは1カ月に1回、1部位までであれば、保険適用の治療として受けることができます。しかし、1カ月以内に同部位への2回目の注射、2部位への注射を行う場合には、自費診療扱いとなります。
保険適用外金額(税込み) 同日に複数・同月に2回目以降 5,500円 -
トリガーポイント注射
トリガーポイント注射は、筋肉の結節や硬結(トリガーポイント)に局所麻酔薬やステロイドを直接注入し、筋肉の緊張を和らげることで痛みを軽減する治療法です。この注射は、筋肉内の特定の痛みの原因部位をターゲットとし、慢性的な筋肉痛や筋膜痛症候群などに効果が期待されます。
適応になる疾患- 筋筋膜性疼痛症候群
- 慢性疼痛
- 肩こり
- 筋緊張性頭痛
- 腰痛症
- 線維筋痛症
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関節内注射
関節内注射は、関節内に直接薬剤を注入することで痛みや炎症を抑える治療法です。注射によって薬剤が速やかに関節に届くため、迅速な痛みの緩和が期待され、特に変形性関節症や関節リウマチなどの痛みの強い患者に適しています。注射には主にステロイドやヒアルロン酸が使用され、ステロイドは炎症を抑え、ヒアルロン酸は関節の潤滑を助ける働きを持ちます。
適応になる疾患- 変形性関節症
- 関節リウマチ
- 肩関節周囲炎
- 滑液包炎
- 半月板損傷
