高血圧の原因とセルフチェック|生活習慣がカギを握る
はじめに
「自分は健康だと思っていたのに、高血圧と診断された…」そんな声は珍しくありません。
高血圧症の約9割は、はっきりとした病気が原因で起こるわけではなく、日々の生活習慣の積み重ねが大きく関係しています。
この記事では、高血圧の代表的な原因と、セルフチェックの方法を中心に、早期対策のポイントをご紹介します。
高血圧の原因には2種類ある
1. 本態性高血圧(90%以上)
最も多くみられるタイプで、特定の病気が原因ではなく、遺伝的な体質や生活習慣の影響が複雑に絡んで発症します。
主なリスク要因
- 塩分の摂りすぎ
- 肥満・内臓脂肪型肥満
- 運動不足
- 喫煙・飲酒
- ストレス
- 加齢
- 睡眠の質の低下
こうした要因が重なることで、血管が収縮しやすくなったり、血液量が増えたりして血圧が上がりやすくなります。
2. 二次性高血圧(10%以下)
以下のような明確な病気が背景にある場合です。
- 腎臓の病気(腎実質性高血圧)
- ホルモンの異常(原発性アルドステロン症など)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 一部の薬剤(ステロイド、NSAIDs、ピルなど)
若年発症や急激な血圧上昇、薬が効きにくい場合は、二次性高血圧を疑って検査が必要となることがあります。
セルフチェック:生活習慣に心当たりは?
以下のチェックリストで、生活習慣に潜むリスクを確認してみましょう。
高血圧リスクチェックリスト(該当数が多いほど注意)
- 塩辛いものが好き(みそ汁は毎日)
- 外食・コンビニ食が多い
- 野菜や果物をあまり食べない
- 体を動かす習慣がほとんどない
- BMIが25以上(肥満気味)
- たばこを吸う
- 毎日お酒を飲む(ビール500ml以上)
- 睡眠時間が短い・質が悪い
- 日常的にストレスを感じている
- 家族に高血圧の人がいる
3項目以上該当する方は、生活習慣による高血圧のリスクが高いと考えられます。
血圧を下げるために見直したい習慣
- 減塩:1日6g未満を目指す。味噌汁・漬物・加工食品などに注意。
- 適正体重の維持:BMI25未満を目指すことで血圧が改善する場合があります。
- 有酸素運動を習慣化:ウォーキングや軽いジョギングなどを週3〜5日。
- 良質な睡眠とストレス管理:7時間前後の睡眠とリラックス習慣を。
中目黒ブロッサムクリニックでの生活習慣サポート
当院では、以下のような生活習慣の見直しに関するサポートを行っています。
- 食事・塩分指導(管理栄養士による外部連携も可能)
- 生活習慣のカウンセリング(喫煙・飲酒・睡眠の相談)
- 家庭血圧の測定指導と記録フォロー
- 必要に応じた検査(腎機能、ホルモン異常など)
また、生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合は、次回ご紹介する薬物治療もご提案しています。
まとめ:生活習慣を見直すことが最大の予防
高血圧の大半は生活習慣と密接に関係しており、自分でリスクを下げることが可能です。自覚がなくても、「少し心配かも」と思ったら、セルフチェックを活用しましょう。
中目黒ブロッサムクリニックでは、生活に寄り添った高血圧対策を丁寧にご案内しています。