前立腺肥大症とは？中高年男性に多い排尿トラブルの原因と対策

前立腺肥大症とは？

前立腺肥大症は、男性に特有の前立腺が加齢とともに肥大し、尿道を圧迫することで排尿障害を引き起こす病気です。
主に50代以降の男性に多く、80歳以上では約8割が何らかの症状を経験するとされています。

症状とそのメカニズム

前立腺は膀胱のすぐ下にあり、尿道を取り囲んでいます。このため、肥大すると尿道を圧迫し、次のような排尿トラブルが生じやすくなります。

• 尿の勢いが弱い
• 尿が出始めるまでに時間がかかる
• 頻尿（特に夜間）
• 残尿感
• 尿が途中で途切れる
• 尿が漏れる、我慢できない

診断と検査内容

当院では、以下の方法で前立腺肥大症の診断を行っています。

• 問診と症状スコア評価（IPSS）
• 超音波検査（お腹からの検査）
• 残尿量の測定
• 血液検査（PSA値を測定し前立腺がんと鑑別）

治療方法

前立腺肥大症の治療は、基本的に薬物療法から始まります。

薬物療法

• α1遮断薬：尿道の緊張を緩め、尿の出を改善
• 5α還元酵素阻害薬：前立腺の肥大を抑制
• 抗コリン薬・β3作動薬：頻尿・尿意切迫感を軽減

外科的治療

薬で効果が不十分な場合には、手術が選択されることもあります。
中目黒ブロッサムクリニックでは外科的治療は行っていませんが、必要に応じて高次医療機関をご紹介しています。

日常生活での注意点と予防策

症状の軽減には、日常生活の見直しも大切です。

• 就寝前の水分摂取を控えめに
• カフェイン・アルコールの過剰摂取を避ける
• 適度な運動（ウォーキングなど）
• 便秘を避ける（排便時のいきみが膀胱に負担）
• 長時間座りっぱなしを避ける

当院での対応

中目黒ブロッサムクリニックでは、前立腺肥大症の診断から薬物治療、生活指導まで一貫して保険診療で対応しています。
特に院長は虎の門病院でも外来を担当しており、高度な医療連携も可能です。

まとめ：気になる症状は早めに相談を

前立腺肥大症は誰にでも起こり得る身近な疾患です。
放置すると尿閉や腎機能障害のリスクもあるため、早期の受診・治療が重要です。
「年齢のせい」と我慢せず、まずはお気軽に中目黒ブロッサムクリニックへご相談ください。