膀胱がんの初期症状と検査の受け方 ―血尿を「年のせい」にしないために―

目次
見過ごされがちな「最初のサイン」
「最近、尿の色が赤っぽかったけれど、疲れているだけかも…」。膀胱がんは初期には痛みがほとんどなく、気づかれにくいがんです。しかし、最初のサインに気づき検査を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。本記事では初期症状と検査の流れを解説します。
膀胱がんとはどのような病気か
膀胱がんは膀胱内側の尿路上皮から発生する悪性腫瘍で、50〜70代に多く、男性にやや多いとされています。喫煙は重要な危険因子ですが、非喫煙者でも発症することがあり、加齢とともにリスクは上昇します。
膀胱がんの初期症状とは
初期の膀胱がんは自覚症状が少ないのが特徴です。特に重要なのが、痛みを伴わない血尿です。
- 無痛性肉眼的血尿:一度だけ出て自然に消えることもあります。
- 頻尿・排尿時の違和感:膀胱炎と似た症状で始まることがあります。
- 残尿感:排尿後もすっきりしない感覚が続きます。
- 排尿時の濁り:感染症以外の原因が隠れている場合があります。
なぜ早期発見が重要なのか
膀胱がんは進行度によって治療法と予後が大きく異なります。粘膜内にとどまる表在性膀胱がんであれば、内視鏡治療で膀胱を温存できる可能性が高まります。一方、筋層まで浸潤すると膀胱全摘が必要になることもあり、早期発見が極めて重要です。
検査の受け方と流れ
- 問診:症状の時期や頻度、痛みの有無を確認します。
- 尿検査・尿細胞診:血尿や悪性細胞の有無を調べます。
- 超音波検査:膀胱内の腫瘤を非侵襲的に確認します。
- CT・MRI検査:腫瘍の広がりや転移を評価します。
- 膀胱鏡検査:細いカメラで膀胱内を直接観察する重要な検査です。
検査を受けるタイミング
- 目で見て分かる血尿が出た場合
- 血尿を繰り返す場合
- 膀胱炎様症状が長引く場合
- 抗生物質で改善しない排尿症状がある場合
当院での検査と対応
当院では初診当日から尿検査・超音波検査を行い、必要に応じて膀胱鏡検査や画像検査をご案内しています。検査内容を丁寧に説明し、不安を軽減することを重視しています。
よくある誤解
- 血尿は痛くないから大丈夫
- 膀胱炎だと思って放置していた
- 一度だけだったので気にしなかった
まとめ:受診の一歩が未来を守る
- 膀胱がんの重要な初期症状は無痛性血尿です。
- 一度でも血尿があれば受診が必要です。
- 早期発見により膀胱温存治療が可能な場合があります。
- 自己判断せず、専門医に相談することが大切です。


