尿道狭窄症とは?排尿しづらい原因と治療選択

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その「出にくさ」、年齢のせいだけではないかもしれません
「尿の勢いが弱い」「排尿に時間がかかる」「出し切れない感じがする」といった症状を、年齢や疲れのせいだと考えていませんか。これらの背景に尿道狭窄症が隠れていることがあります。自覚症状があいまいで見逃されやすい排尿障害について解説します。
尿道狭窄症とは
尿道狭窄症とは、尿道が狭くなり尿の通過が妨げられる状態です。男性では尿道が長く、前立腺や陰茎を通過するため影響を受けやすくなります。ストローの途中がつぶれたような状態を想像すると分かりやすいでしょう。
排尿しづらくなる主な原因
- 尿道外傷・会陰部打撲:事故や転倒後、時間が経ってから発症することがあります。
- 医療処置による損傷:カテーテル留置や内視鏡処置後に生じる場合があります。
- 感染症の既往:クラミジアや淋菌感染後の炎症が原因となることがあります。
- 先天性・特発性:明らかな原因が特定できないケースもあります。
主な症状とその特徴
- 尿の勢いが弱い
- 排尿に時間がかかる・途中で途切れる
- 残尿感、頻尿、夜間頻尿
- 排尿時の不快感や痛み
進行すると尿閉に至ることもあり、早期対応が重要です。
考えられる鑑別疾患
- 前立腺肥大症
- 神経因性膀胱
- 膀胱頸部硬化症
これらとの鑑別が診断の重要なポイントとなります。
診断と検査内容
- 問診・診察:症状の経過、外傷歴、手術歴、感染歴を確認します。
- 超音波検査:残尿量や膀胱の状態を評価します。
- 尿道造影・膀胱尿道内視鏡:狭窄部位や長さを正確に把握します。
尿道狭窄症の治療選択
- 尿道拡張術:外来で可能な場合がありますが再狭窄しやすい方法です。
- 内視鏡的尿道切開術:侵襲は比較的少ないものの再発の可能性があります。
- 尿道形成術:根治性が高い反面、専門施設での手術が必要です。
効果と再発リスク、生活への影響を考慮して治療法を選択します。
放置した場合のリスク
- 慢性尿閉による膀胱機能低下
- 繰り返す尿路感染症
- 膀胱結石、腎機能障害
当院での対応
当院では、負担を抑えた検査で的確な診断を行い、必要に応じて専門施設と連携します。術後フォローや再発予防にも力を入れています。
まとめ・受診の目安
- 尿道狭窄症は排尿障害の原因となる疾患です。
- 原因は外傷、医療処置、感染症、特発性など多岐にわたります。
- 早期受診により、治療選択の幅が広がります。


