- 精子の数・運動率・形態に問題がある場合
- 精液検査で精子の状態を評価し、生活習慣改善や薬物療法、場合によっては生殖補助医療(ART)が検討されます。
- 精子の通過障害がある場合
- 精管の閉塞や先天性の異常が原因であれば、手術による精子回収や通過経路の再建が行われます。
- ホルモン異常が原因の場合
- テストステロンやFSH・LHなどのホルモンバランスを整える薬物療法が適用されることがあります。
男性不妊治療の選択肢と流れ:原因を知って改善を目指す

目次
男性不妊治療が必要となるケース
妊活を始めたけれど、なかなか妊娠しない場合、男性側にも原因があることがあります。男性不妊の原因は大きく分けて「精子の量や質の低下」と「精子が射精液に届かない障害」の2つです。治療の選択肢は原因に応じて異なります。
男性不妊治療の具体的な方法
- 生活習慣改善
- 禁煙・節酒:精子数や運動率の改善につながります。
- 栄養バランスの良い食事:亜鉛やビタミンE、L-カルニチンを意識しましょう。
- 適度な運動と睡眠:ストレス軽減とホルモンバランスの改善に効果的です。
- 高温環境の回避:長時間のサウナやノートPCの膝置き使用は避けましょう。
- 薬物療法
- ホルモン補充療法(FSH・テストステロン調整)
- 精子生成促進薬(抗酸化作用のあるサプリメントも補助として使用されることがあります)
- 手術療法
- 精管再建手術:精子の通過経路を再建します。
- 精索静脈瘤手術:精巣の血流を改善し、精子の質向上を期待できます。
- 生殖補助医療(ART)
- 体外受精や顕微授精など、精子を体外で卵子と受精させる方法です。
- 必要に応じて、手術や精子凍結保存と組み合わせることがあります。
当院での対応
中目黒ブロッサムクリニックでは、男性不妊に関する精液検査・ホルモン検査を実施し、結果に応じて最適な治療プランをご提案します。生活習慣改善のアドバイスや手術・ARTが必要な場合は、連携医療機関をご紹介することも可能です。患者さま一人ひとりの状態に合わせ、丁寧にサポートいたします。
男性不妊治療の流れ
- 問診・生活習慣の確認
- 精液検査・ホルモン検査
- 原因に応じた治療法の提案
- 生活習慣改善・薬物療法・手術・ARTの選択
- 定期的な評価・治療効果の確認
まとめ:男性不妊治療のポイント
- 男性不妊はカップルの約半数に関係しており、早めの原因把握が重要です。
- 精液検査やホルモン検査で原因を特定することが治療成功の鍵となります。
- 生活習慣の改善、薬物療法、手術、ARTなど、原因に応じた多様な治療法があります。
- クリニックでの専門的サポートにより、妊娠の可能性は高まります。
- 不安や疑問は早めに専門医に相談することが大切です。
