【特集】PRP療法(多血小板血漿療法)とは?関節の痛みを再生医療で改善する新しい選択肢

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PRP療法とは?

PRP(Platelet-Rich Plasma)とは、血液中の血小板を多く含む部分を濃縮した「多血小板血漿」のことです。血小板には損傷した組織の修復を助ける成長因子が豊富に含まれており、それを患部に注入することで、自然治癒力を高めることが期待されています。

どのような症状・疾患に使われるか

PRP療法は、慢性疼痛や炎症に対して検討されます。主な適応例は以下の通りです。

  • 変形性膝関節症:関節軟骨のすり減りによる慢性的な痛みを軽減します。
  • 腱炎・腱障害(テニス肘・アキレス腱炎など):長期化した炎症の修復を促します。
  • 肩の腱板損傷:手術を要しない軽度損傷での自然回復を支援します。
  • 靭帯損傷(軽度):再生を促して安定性を高めます。

PRP療法の流れ

  1. 採血:50mL程度の血液を採取します。
  2. 遠心分離:専用機器で血小板を多く含む部分を抽出します。
  3. 注入:生成されたPRPを痛みのある関節や腱部位に注射します。

入院は必要とせず、所要時間は30〜60分程度です。採血日と注入日(3週間後)の最短2回の通院で治療できます。麻酔は原則不要で、治療後は数日間の安静が推奨されます。

効果のあらわれ方と治療回数

効果には個人差がありますが、通常は1〜3回程度の注射で改善を感じるケースが多いと報告されています。軟骨や腱の変性が強い場合は、複数回の施行や他の治療を組み合わせることもあります。

安全性と注意点

自分の血液を使用するため、アレルギーや感染リスクは極めて低いです。ただし以下に注意してください。

  • 効果には個人差がある
  • 一時的に注射部位の腫れや痛みが出ることがある
  • 糖尿病や血液疾患等がある方では施行できない場合がある

費用と保険適用

現時点でPRP療法は自由診療です。当院のPRP-FD費用は以下の通りです。

  • ハーフ(1V):150,000円(税込165,000円)
  • シングル(2V):270,000円(税込297,000円)
  • トリプル(2V×3):570,000円(税込627,000円)

採血後の血液検査で感染症や血液疾患が発見された場合は施行できず、血液検査料16,500円(税込)のみご負担いただきます。

当院での対応

中目黒ブロッサムクリニックでは整形外科専門医が関節・腱の状態を評価し、PRP療法の適応を判断します。必要に応じてMRIやエコー検査を組み合わせ、根本原因に基づいたオーダーメイド治療を提案します。

よくある質問(FAQ)

  • Q1. どれくらいで効果が出ますか? → 早い方では2〜3週間、長期的には3〜6か月で改善することがあります。
  • Q2. 手術との違いは? → 手術は構造を修復する治療ですが、PRP療法は自然治癒力を高める点が特徴です。身体への負担が少ないのが利点です。
  • Q3. スポーツ復帰はいつ可能ですか? → 症状により異なりますが、軽症の場合は数日〜1週間で運動再開できるケースもあります。

まとめ

  • PRP療法は自己血液を用いて組織修復を促す再生医療です。
  • 変形性膝関節症や腱障害、肩の腱板損傷などで応用されます。
  • 短時間の外来治療で身体への負担が少なく、副作用リスクも低いです。
  • 自由診療であり、効果には個人差があります。
  • 専門医による診断が不可欠で、根本原因に基づいた治療が推奨されます。

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