尿路結石症が悪化するとどうなる?放置のリスクと適切な対処法とは

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はじめに ―「ただの石」と侮っていませんか?

「尿路結石は自然に出るから放っておけばいい」と考えていませんか?一部の小さな結石は自然排出されることがありますが、放置された尿路結石は命に関わる合併症を引き起こすこともあります。本記事では、結石の放置がもたらすリスクと適切な対処法について、最新のガイドラインに基づいて解説します。

社会的背景 ― 尿路結石はもはや「国民病」

尿路結石は20~60代の働き盛りの男性に多く見られ、年々増加傾向にあります。生活習慣病(高血圧、糖尿病、肥満)との関連も強く、現代のライフスタイルが結石リスクを高めていることが指摘されています。

放置によるリスク ― 想像以上に深刻な結果を招く可能性

  1. 水腎症
    結石によって尿がせき止められ、腎臓が腫れて腎機能が低下する可能性があります。
  2. 閉塞性腎盂腎炎
    尿のうっ滞により細菌感染が起こり、高熱や悪寒を伴う急性炎症へと進行します。
  3. 敗血症性ショック
    感染が全身に及ぶと命に関わる敗血症に至ることがあり、ICU管理が必要となるケースもあります。
  4. 慢性腎不全
    繰り返す水腎症や感染により、腎機能が徐々に低下し透析が必要になることもあります。

自覚しにくい初期症状 ― 気づいた時には進行していることも

腎結石は痛みを伴わないこともあり、健康診断の画像検査で偶然見つかるケースもあります。無症状でも腎臓に静かにダメージを与えていることがあるため、油断は禁物です。

予防と早期受診の必要性 ― 痛くなる前に行動を

  1. 水分を1日2リットル以上摂取し、尿を薄める
  2. 動物性たんぱく質、塩分、シュウ酸を控える
  3. 適度なカルシウム摂取を意識する
  4. 生活習慣の見直し(規則正しい食事・運動)
  5. 泌尿器科での定期検査(既往歴のある方は特に)

当院での検査・対応について

中目黒ブロッサムクリニックでは、泌尿器科専門医が超音波検査・尿検査・CT検査を組み合わせた精密診断を実施。結石の位置・大きさ・成分に応じて、ESWLや内視鏡手術、内服療法、栄養指導など、個別に最適化した治療を行っております。重症例には高次医療機関との連携も行います。

まとめ ― 尿路結石を「軽く考えない」ことが健康への第一歩

  • 尿路結石は放置すると水腎症や腎盂腎炎、敗血症、腎不全など重篤な合併症に繋がる可能性があります。
  • 無症状で進行することも多く、気づいた時には腎機能障害が進行しているケースもあります。
  • 痛みがなくても、泌尿器科での定期的な診断が重症化予防の鍵です。
  • 当院ではガイドラインに基づいた安全で適切な診療体制を整えております。
  • 違和感を覚えたら、早期受診をおすすめします。

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