性器クラミジア感染症とは?症状・検査時期・放置リスク

性器クラミジア感染症とは
性器クラミジア感染症は、性感染症のひとつです。原因となるのは、クラミジア・トラコマチスという細菌です。厚生労働省でも、性器クラミジア感染症は主に性的接触によって、口や性器などの粘膜から感染する病気として説明されています。
クラミジア感染症で注意したい点は、症状がはっきり出ないことがある点です。症状が軽い、または自覚症状がない場合でも、感染している可能性があります。そのため、症状の有無だけで判断せず、感染機会やパートナーの状況を含めて考えることが大切です。
クラミジア・トラコマチスによる性感染症
性器クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスによる感染症です。男性では尿道炎として見つかることがあり、女性では子宮頸管炎などとして見つかることがあります。
ただし、症状の出方は人によって異なります。強い痛みが出る人もいれば、軽い違和感だけの人もいます。まったく症状に気づかないまま経過することもあります。
性的接触で感染することがある
クラミジアは、腟性交だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスなどの性的接触でも感染することがあります。厚生労働省は、性感染症について、性的接触により口や性器などの粘膜や皮膚から感染し、オーラルセックスやアナルセックスでも感染すると説明しています。
そのため、「性器に症状がないから大丈夫」とは限りません。のどに感染している場合や、パートナー側に症状がない場合もあります。性感染症は、本人だけでなくパートナーも含めて確認する必要がある病気です。
クラミジア感染症の主な症状
クラミジア感染症の症状は、感染部位や性別によって異なります。ここでは、代表的な症状を整理します。
ただし、以下の症状があるからといって、必ずクラミジア感染症と決まるわけではありません。淋菌感染症、マイコプラズマ感染症、ウレアプラズマ感染症、膀胱炎、前立腺炎、腟炎など、ほかの病気が関係している場合もあります。
男性にみられることがある症状
男性では、尿道炎として症状が出ることがあります。国立健康危機管理研究機構の情報では、男性では尿道炎が最も多く、排尿痛、尿道不快感、かゆみなどの自覚症状が出ることがあるとされています。
主な症状としては、次のようなものがあります。
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排尿時の痛み
尿を出すときに、しみるような痛みや違和感を覚えることがあります。
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尿道の違和感やかゆみ
はっきりした痛みではなく、むずむずする、違和感が続くという形で気づくこともあります。
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尿道からの分泌物
透明から白っぽい分泌物がみられる場合があります。ただし、分泌物がないからといって感染を否定できるわけではありません。
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精巣周囲の痛みや腫れ
感染が広がると、精巣上体炎に関係することがあります。精巣の痛みや腫れ、発熱がある場合は早めの受診が必要です。
男性の場合、症状が軽いまま続くことがあります。排尿時の違和感や尿道の不快感が続く場合は、自己判断せず検査を検討することが大切です。
女性にみられることがある症状
女性では、症状が目立たないことがあります。厚生労働省は、女性では症状がほとんどないことがあり、進行すると不正出血や性交時の痛み、不妊の原因になることもあると説明しています。
みられることがある症状としては、次のようなものがあります。
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おりものの変化
量が増える、色やにおいが気になるなどの変化が出ることがあります。
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下腹部痛
軽い痛みとして始まることもありますが、炎症が広がると痛みが強くなる場合があります。
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不正出血
月経時期ではない出血や、性交後の出血として気づくことがあります。
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性交時痛
性交時の痛みが、子宮頸部や骨盤内の炎症と関係することがあります。
女性の場合、症状が軽いまま進行することがあるため、感染機会がある場合やパートナーの感染が分かった場合は、症状がなくても検査を検討することが重要です。
のどに感染することもある
クラミジアは、オーラルセックスにより咽頭に感染することがあります。のどの違和感が出ることもありますが、無症状のこともあります。
のどの症状だけでクラミジア感染症を疑うことは難しく、風邪、咽頭炎、アレルギーなどほかの原因も考えられます。性的接触の内容やパートナーの感染状況を含めて、医師に相談することが現実的です。
症状が出ないことがあるため検査が重要です
クラミジア感染症で特に重要なのは、無症状のまま経過することがある点です。症状がないと医療機関を受診するきっかけがなく、本人も気づかないうちに感染が続く場合があります。
厚生労働省も、性器クラミジア感染症について、症状が少ないことが多く、気づかないまま感染が広がることがあると説明しています。
無症状でも感染している場合がある
症状がないことは、感染していないことの証明にはなりません。クラミジア感染症では、軽い違和感だけで済む場合や、ほとんど症状が出ない場合があります。
特に、パートナーがクラミジア感染症と診断された場合、本人に症状がなくても検査を検討する必要があります。性感染症は、片方だけを治療しても、再感染が起こる可能性があります。
症状だけでは感染の有無を判断しにくい
排尿時痛、尿道違和感、おりものの変化、下腹部痛などは、クラミジア感染症だけに特有の症状ではありません。淋菌感染症や膀胱炎などでも似た症状が出ることがあります。
一方で、クラミジア感染症であっても症状が乏しい場合があります。つまり、症状が強いか弱いかだけでは、感染の有無を正確に判断できません。感染が心配な場合は、症状の強さではなく、感染機会や検査の必要性を基準に考えることが大切です。
パートナーと一緒に確認することが大切です
クラミジア感染症では、パートナーとの間で感染が行き来することがあります。国立健康危機管理研究機構も、クラミジアは男女間で互いに感染させることがあるため、両者の治療を同時に行うことが重要と説明しています。
そのため、本人だけが検査や治療を受けても、パートナー側に感染が残っていると再感染の可能性があります。診断された場合は、パートナーにも検査や受診を勧めることが大切です。
放置した場合に考えられるリスク
クラミジア感染症は、適切に診断され治療につながれば対応可能な感染症です。ただし、気づかないまま放置されると、炎症が広がったり、合併症に関係したりすることがあります。
ここで重要なのは、「必ず重い病気になる」という意味ではないことです。リスクがあるため、症状や感染機会がある場合には早めに確認することが大切だという意味です。
尿道炎や精巣上体炎につながることがある
男性では、クラミジア感染症が尿道炎として現れることがあります。さらに、若年層の精巣上体炎の原因になることもあるとされています。
精巣上体炎では、陰嚢の痛み、腫れ、発熱などが出ることがあります。急な精巣の痛みや強い腫れがある場合には、精巣捻転など緊急性のある病気との区別も必要になるため、早めの受診が必要です。
骨盤内炎症性疾患や不妊に関係することがある
女性では、クラミジア感染症が子宮頸管炎から骨盤内炎症性疾患に関係することがあります。国立健康危機管理研究機構は、女性では子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患、不妊などを起こすことがあると説明しています。
下腹部痛、不正出血、性交時痛、おりものの変化などがある場合は、婦人科での相談も重要です。症状が軽い場合でも、感染機会がある場合には検査を検討してください。
妊娠中は特に注意が必要です
妊娠中のクラミジア感染は、妊娠経過や新生児への感染に関係することがあります。国立健康危機管理研究機構は、妊婦の感染が新生児のクラミジア産道感染の原因となり、新生児肺炎や結膜炎を起こすことがあると説明しています。
妊娠中、または妊娠の可能性がある場合は、自己判断で市販薬などを使用せず、産婦人科や医療機関で相談してください。
クラミジア検査を考える時期と受診目安
クラミジア感染症は、症状だけで判断しにくいため、検査が重要です。ただし、検査を受ける時期や検査方法は、症状の有無、感染機会からの期間、感染が疑われる部位によって変わります。
症状がある場合は早めに相談する
次のような症状がある場合は、医療機関への相談を検討してください。
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排尿時の痛みや尿道の違和感が続く
尿道炎や性感染症などが関係している場合があります。
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尿道から分泌物が出る
クラミジア感染症以外にも、淋菌感染症などの可能性があります。
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おりものの変化、不正出血、下腹部痛がある
子宮頸管炎や骨盤内の炎症が関係することがあります。
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精巣周囲の痛み、腫れ、発熱がある
精巣上体炎などの可能性があります。急な強い痛みでは早めの受診が必要です。
症状がある場合は、「少し様子を見ればよい」と自己判断せず、原因を確認することが大切です。
感染機会があった場合は医師に相談する
症状がなくても、次のような場合は検査を検討する状況です。
- パートナーがクラミジア感染症と診断された
- コンドームを使用しない性的接触があった
- 新しいパートナーとの性的接触があった
- オーラルセックスを含む性的接触後に不安がある
- 性感染症の検査をしばらく受けていない
感染直後は検査で確認しにくい場合があります。そのため、検査時期については、感染機会の日付、症状の有無、検査したい部位を医師に伝えたうえで相談するのが適切です。
検査方法は症状や部位によって異なる
クラミジア検査では、尿、尿道や子宮頸部からの分泌物、おりものなどを調べる方法があります。厚生労働省は、性器クラミジア感染症の検査として、尿、尿道や子宮頸部からの分泌物、おりものを調べると説明しています。
また、国立健康危機管理研究機構は、病原診断では抗原検査や遺伝子検出法が用いられ、遺伝子増幅法が主体であること、血清診断は補助手段として考えた方がよいことを説明しています。
つまり、現在の感染を確認する目的では、単に血液検査だけで判断するのではなく、感染が疑われる部位に応じた検査が重要です。検査方法は医療機関によって異なるため、受診時に確認してください。
中目黒ブロッサムクリニックでの相談について
性器クラミジア感染症が心配な場合、症状や感染機会を医師に伝えたうえで、必要な検査や治療方針を相談することが大切です。
性感染症は相談しにくいと感じる方もいますが、医療機関では医学的な問題として確認します。症状や経過を整理して伝えることで、必要な検査につながりやすくなります。
泌尿器科で相談しやすい症状
中目黒ブロッサムクリニックでは、泌尿器科、内科、皮膚科、ペインクリニック外科の診療科があります。泌尿器科では、排尿時痛、尿道の違和感、尿道分泌物、精巣周囲の痛みなどの症状について相談しやすい領域です。
女性の下腹部痛、不正出血、おりものの変化、妊娠中の感染不安などについては、症状や状況により婦人科での相談が適切な場合もあります。必要に応じて、適切な診療科への相談を検討してください。
検査内容や費用は確認が必要です
当院で実施している具体的な検査内容、費用、保険適用の有無、結果が出るまでの日数については、公開前に確認が必要です。
記事として公開する場合は、以下のような表現に留めるのが安全です。
当院では、症状や経過を確認したうえで、必要に応じて検査や治療方針を検討します。詳細な検査内容や費用については、受診時または事前のお問い合わせでご確認ください。
重要ポイントまとめ
- 性器クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスによる性感染症です。
- 症状が少ない、または無症状のことがあるため、症状の有無だけでは判断できません。
- 男性では排尿時痛、尿道違和感、尿道分泌物、精巣周囲の痛みなどがみられることがあります。
- 女性ではおりものの変化、不正出血、下腹部痛、性交時痛などがみられることがあります。
- 感染機会がある場合やパートナーの感染が分かった場合は、検査を検討することが大切です。
- 検査方法や検査時期は、症状や感染が疑われる部位によって異なります。
- 気になる症状が続く場合は、自己判断せず医師にご相談ください。


